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海は甦る

海藻など海の植物によって海中や海底に吸収/埋没されるCO2のことをブルーカーボンと呼びます。ブルーカーボンの活用は、海の豊かな生態系を育成するだけでなく、大気中のCO2を捕捉して吸収する「ネガティブエミッション技術」のひとつとも考えられています。

カーボンニュートラルに向けて

ブルーカーボンは、近年大きな注目を集めました。なぜなら、CO2排出削減を最大限努力しても、2050年時点では約2割の残余排出が発生すると予想されているからです。この残余排出をゼロにするには、何かしらのネガティブエミッション技術が必要であり、日本の地理的条件や風土的にブルーカーボンが注目されるようになったのです。

                   炭素繊維ベルトの海藻着床基盤材敷設による藻場造成

ブルークレジットを活用する

政府は、脱炭素社会の推進に向けて、いくつもの施策を打ち出しています。

ブルーカーボンのメカニズムの解説

土木学会文集(2019) JBE桑江氏改変より引用
二酸化炭素の長期貯留が可能に
  各種の海草や海藻などに含まれる炭素が海底に堆積して、長期に貯留される
  水に溶けた難分解性の炭素が海中や深海に貯留される

海底や深海に堆積した残りのCO2は、数百年から数千年もの間長期貯留されます。それか海洋の炭素固定につながる仕組みです。

二酸化炭素排出実質ゼロに向けて

政府は、2030年までに-46%2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにすると宣言しています。

排出実質ゼロとは、国内における企業に割り当てられた排出枠を相互にやり取りし、その結果をゼロにすることを目指すというものである。そこでそれを促進するために生み出された制度の一つが、海の二酸化炭素吸収量 ブルーカーボンである。

ブルークレジットによるブルーカーボンの創出

二酸化炭素排出企業が、ブルークレジットを購入することで、排出枠を得て、そしてその資金が新たなブルーカーボンを創出することにつながります。

ブルークレジット購入のお願い

豊かな海を甦えらせるためにも、企業の理解と協力が不可欠です。地域経済の活性化、そして海を未来の子どもたちにつなぐためにも、皆様のご支援が必要なのです。宜しくお願いいたします。